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Japanese(日本語) Article

私の手料理を食べた後、夫は別の女と夜を過ごした 100年続く女たちの苦しみ

About the Article

Article
https://globe.asahi.com/article/14450377
Journal
朝日新聞GLOBE+
Issued Date
October 03, 2021
Page
-
Language
Japanese(日本語)
Country
JAPAN
City
-
Book
-
Writer
Lee Miye , Choi Eunyoung

About the Author

  • Lee Miye
  • Birth : 1990 ~ -
  • Occupation : Writer
  • First Name : Miye
  • Family Name : Lee
  • Korean Name : 이미예
  • ISNI : 000000049297715X
  • Works : 19
Descriptions - 1 Languages
  • Japanese(日本語)

秋風が吹き始めたとたん、文学部門のベストセラーリストに韓国作家の小説が並んだ。読書の秋の到来に、心弾む思いだ。10位圏内に入った6冊は、いずれも女性作家の作品だ。 『明るい夜』は曾祖母、祖母、母、そして主人公ジヨンへとつながる女たちの物語。殴らず、博打をせず、浮気しない男なら、それでいいじゃないかと娘をさとす母。男になんの期待も抱けない母にいら立つジヨン。その母の母は、かわいいとか好きだとか、幸せという言葉を言えずに育った。そんなことを口にしたら、悪鬼が嫉妬してたたられると、曾祖母が教えたから。そんな祖母に育てられた母も、自分の母親を嫌っていた。 植民地の時代も、朝鮮戦争の混乱期も、高度経済成長期も、心から望んだわけではない男と暮らす女たちの、自責といら立ちと忍耐の日々。結婚したジヨンは親元を離れ、手作り料理を夫と食べる幸せを手に入れた。しかし、「彼がその後で外出し、女と夜を過ごしたことを知り、私は料理するのが嫌になった。食材をそろえて洗ったり和えたり焼いたり煮たり……すべての過程に没頭した自分が、おかしかった」。 離婚してソウルを離れ、地方の天文台に勤務するジヨンを、「それくらいのことで」と責める母。精神安定剤を飲みながら苦しむジヨン。満たされない愛の中で、母娘の葛藤は繰り返される。 どんな時代にも、女同士の友情はあった。姉妹のような情で結ばれ、助け合った貧しい暮らし。しかし男たちの都合で、離ればなれになるしかない現実の痛み。 祖母の昔語りを通じて、100年にわたる家族の歴史をたどるジヨン。

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