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    中島京子・評 『外は夏』=キム・エラン著、古川綾子・訳

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    July 7, 2019
    七篇の小説を読んで、表紙のタイトルを再び眺めると、読者は作家が用意した繊細なアイロニーをうけとめることになる。外は夏。このタイトルは「風景の使い道」という一篇で、語り手がふと、夏の日のスノードームを思い描く場面から取られている。そう、中は真冬なのだ。
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    韓国の人気作家に聞く

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    August 29, 2019
    韓国の人気女性作家、キム・エランさんとピョン・ヘヨンさんが、最新邦訳の刊行に合わせ続けて来日。作品に込めた思いを聞いた。【棚部秀行】
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    東アジアのLGBT文学 赤松美和子・選

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    March 1, 2020
    去年5月に台湾ではアジアで初めて同性婚が合法化された。台湾文学も大いに貢献したと私は思っている。四半世紀も前からLGBTを語る言葉と空間を創造し続け、LGBT文化を醸成してきたのだから。台湾LGBT文学は、必読の白先勇『孽子(げっし)』(陳正醍訳、国書刊行会)をはじめ、日本でも多く翻訳されている。
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    岡崎 武志・評『クラシックへの挑戦状』『となりのヨンヒさん』ほか

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    February 18, 2020
    『クラシックへの挑戦状』は、指揮者・大友直人の初の著書。指揮者といえば、みな海外での活躍で名を挙げようと躍起になる中、日本での活動を中心にするのが大友。その思いもこの自伝でよく分かる。
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    柄谷行人さんと韓国 「近代文学の終り」を巡って

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    2020/01/15
     韓国の文芸評論家、ジョ・ヨンイルさん(46)が『柄谷行人と韓国文学』(高井修さん訳、インスクリプト)を刊行した。2008年に本国で出版した著者初の評論集。先月来日し、文学研究者や読者、哲学者の柄谷行人さんらとのトークイベントに参加した。
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    木村 衣有子・評『四隣人の食卓』ク・ビョンモ/著

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    November 26, 2019
    入居10年以内に最低3人子を成す、という条件の下に、郊外の「夢未来実験共同住宅」に入居した4組の夫婦と幼い子供たちが織り成す、韓国の、日常系ディストピア小説である。
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    上原 隆・評『偶然仕掛け人』『アーモンド』

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    December 17, 2019
    毎年12月になると行う小さな楽しみがある。私は本を読むたびに、カードに感想や採点を記入して箱に放りこんでいる。一年が経(た)ったこの時期、貯(た)まったカードを取り出して眺める。〈こんな本読んだっけ〉と完全に忘れているものがあるし、良い本だと思っていたのにカードの評価は意外に低かったりするものもある。記憶の美化作用によるのだろう。また、〈金沢へ行ったときの新幹線の中で読んだな〉などと思い出すものもある。冬の夜、熱燗(あつかん)をちびりちびりとやりながら、読んだ本を一冊一冊思い出すのです。