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    戒厳軍の銃撃、拷問、死。読んでいてつらい。この小説は割り切れない怒りと悲しみを凝視することをやめない

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    August 15, 2020
    民主化宣言から30年が経過しようとしている韓国は、大統領退任を求める動きに揺れている(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2016年)。1963年から93年まで軍人出身の大統領が続く中、反独裁・民主化要求の運動は繰り返され、学生を含む市民が死傷した。その記憶はいまも生々しく、後続の世代に受け継がれている。
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    彼女のことを大切に守ってくれる彼氏は、彼女の手足をもぎとる人だった

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    December 22, 2019
    今から10年ほど前の大学時代、韓国人の友達がいました。彼女は大学卒業後、就職のため韓国に戻ったのですが、しばらくして、「やっぱ、日本に戻ろうっかな」と言うようになりました。 彼女はそのとき、「日本の方がまだ暮らしやすい。韓国は男尊女卑がひどい」と言っていたのですが、正直、私は韓国の文化についてはあまり理解できていませんでした。韓国の男尊女卑を知ることになったのは、それからしばらく経ったあと、韓国のフェミニズム本がたくさん日本でも発売されてからのことです。 2018年~2019年は、日本で数々の韓国フェミニズム本が出版されました。とくに『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』(イ・...
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    女装ホームレスのアリシアが、再開発で消え去った町、コモリを言葉で蘇らせる

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    December 7, 2019
    ◆消えた町、戦争と暴力の記憶 女装ホームレスのアリシアが、再開発で消え去った町、コモリを言葉で蘇らせる。そこに立ち現れるのは、いないことにされてきた人々の世界だ。 子供時代、朝鮮戦争で北から逃れてきた父親は孤児になり、この町で下男として雇われると、見下されながらもなんとか金を掴(つか)もうとする。成人してようやく家を手に入れ、立ち退きのための莫大な補償金をせしめても、家族の心は通いはしない。
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    韓国現代作家の旗手の一人。スノードームの中に流れる時間と、置き去りになった人の心の揺れを、丁寧に描き込んだ名短篇集

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    July 29, 2019
    ◆危機的状況の人々に寄せる深い洞察 七篇の小説を読んで、表紙のタイトルを再び眺めると、読者は作家が用意した繊細なアイロニーをうけとめることになる。外は夏。このタイトルは「風景の使い道」という一篇で、語り手がふと、夏の日のスノードームを思い描く場面から取られている。そう、中は真冬なのだ。
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    完売店続出! 「文藝」では17年ぶりの重版。「韓国・フェミニズム・日本」を特集した文芸誌「文藝」2019年秋季号。

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    July 10, 2019
    7月5日に発売した季刊文芸誌「文藝」2019年秋季号が、 9日夜、 発売5日で重版となることが決定した。 (7月19日以降順次書店着予定)「文藝」2002年冬季号以来、 17年ぶりの重版。「文藝」は1933年に創刊された日本でも最も歴史の古い文芸雑誌のひとつ。 前号より約20年ぶりに大幅リニューアル、 2号目にして文芸誌としては異例の重版となった。 今号の特集は「韓国・フェミニズム・日本」。