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  • Book
  • Japanese(日本語)

우리의 소원은 전쟁

  • Author
  • Country
    Republic of Korea
  • Published Year
    2016
  • Genre
    Literature - Korean literature - Contemporary fiction

Title/Author/Genre

  •  

    Title: 我らが願いは戦争

    Author: チャン・ガンミョン

    Genre: 文学>長編小説

     

    LTI Korea staff: 李善行(イ・ソネン)soyi@klti.or.kr / +82-2-6919-7743

Description

  • About the book

    概略

    長編小説『韓国が嫌で(仮題)』を発表して話題を呼んだ記者出身の作家チャン・ガンミョンによる最新の長編小説。北朝鮮の金王朝が勝手に崩壊するという、「現在韓国で最善のシナリオとみなされている状況が現実になった後の朝鮮半島」という仮想の世界を舞台に繰り広げられる社会派アクション小説。仮想の現実とはいえ朝鮮半島の実情や人々の認識などがよく反映されていて読みごたえがある一方で、記者出身ならではの簡潔明瞭かつ疾走感あふれる文章とストーリー展開で、読者を一気に本の中に引き込む力を持つ力作。映画化も予定。

     

    本書のあらすじ

    金王朝の崩壊という、韓国にとって理想的なシナリオが現実のものとなった朝鮮半島。しかしそこには、いまだ統一国家が成立してはいなかった。段階的に統一してゆくとして、一般人の往来は禁じられ、無能な統一過渡政府のもと、貧困と暴力の蔓延する無法地帯となり果てていた。特に南との国境地帯は、キム・ジョンイル政権時代から外貨獲得の手段として製造されてきた麻薬に住民たちが蝕まれ、またその麻薬でビジネスをする暴力団が幅を利かせる危険極まりないエリアだった。そんな地域のひとつ、黄海北道の長豊郡で、ある計画が始動しようとしていた。麻薬に関する一大ビジネスの雪虎作戦だ。その作戦は、かつての朝鮮人民軍の流れをくむ朝鮮解放軍(麻薬ビジネスを展開する大財閥という裏の顔を持つ)の最高司令官と総参謀長、北朝鮮に駐留する国連平和維持軍の韓国人憲兵隊長、そしてその地を支配する暴力団チェ・テリョン一味が関与していた。そんな長豊郡にチャン・リチョルという男が現れる。彼は新川復讐隊という元北朝鮮軍特殊部隊の生き残りで、自分の部隊がどのような最期を迎えたのか、その真相を知りたくて、彼以外の復讐隊出身者がいるというこの地域にやって来たのだ。彼が探す新川復讐隊出身者とは、チェ・テリョンのもとで働く用心棒3人だったが、彼らは朝鮮解放軍から監視のために送り込まれた者たちだった。チェ・テリョンはそのことを知っているが、それぞれ腹に一物持つ彼らは共に行動している。チャン・リチョルは、ひょんなことからウン・ミョンファという若い女と知り合いになり、彼女を通じて、その地域の市場でハンバーガーの店を営むパク・ウヒ、ムン・グンオクと出会う。彼女たちは、チェ・テリョンのもとで働いていた家族の死について、チェ・テリョンを疑い、その真相を解明すべく動いていた。チャン・リチョルは彼女らと互いの目的を果たすために助け合うことにする。一方、平和維持軍の一員として平和な韓国から突如送り込まれた平凡な韓国人青年カン・ミンジュンと平和維持軍に参加しているマレーシア軍の女性大尉ミッシェル・ロングは、この地域で麻薬関連の捜査を行っている。これら様々な立場、それぞれの目的を持った人物たちの思惑が交錯し、絡み合い、血で血を洗う争いがあちこちで勃発する。チャン・リチョルの目的は果たされるのか。女たちの願いは叶うのか。雪虎作戦とはどういったもので、それは果たして成功するのか……。3日間の闘いの記録。

    About the author

    チャン・ガンミョン(張康明)

    元「東亜日報」記者。1975年ソウル生まれ、延世大学 都市工学科出身。2011年に長編小説『漂白』で作家デビュー。SFファンで、推理小説も好き。94年からPC通信ハイテル科学小説同好会で活動、『月刊SFウェブマガジン』を創刊した。文学賞を複数受賞し、注目を集める。ジャーナリスト出身だけに、韓国社会の問題やトピックなどを扱った作品が多い。文体もやはり記者出身らしく簡潔明瞭。もともと建築を学び、その分野で就職したが肌に合わず、試験勉強をして新聞社に入った後、作家を志す。初めは二足のわらじを履いていたが、現在は文筆業に専念。在宅で仕事をしているため、家事もしているという。「傑作を書きたい」という抱負を抱いているが、傑作を書くためには様々なジャンルに通じている必要があるというのが信条で、SFやミステリー、アクション、ファンタジーといった要素を含んだ作品を次々と産み出している。

     

    受賞歴:

    2016 第40回 今年の作家賞 『テックル(レス、リプ)部隊』

    2016 第7回 若い作家賞 『バイト首切り』

    2015 第20回 文学トンネ作家賞 『晦日、またはあなたが世界を記憶する方法』

    2015 第3回 済州4.3平和文学賞 小説部門

    2014 第2回 スリム文学賞 『熱狂禁止、エヴァロード』

    2011 第16回 ハンギョレ文学賞 『漂白』

    2010 シティ大韓民国言論人賞 大賞

    2008 中央選挙管理委員会 感謝状

    2006 東亜日報 大特ダネ賞

    2005 第22回 寬勳言論賞

    2003 韓国記者協会 第158回 今月の記者賞

     

    【翻訳出版目録】

    中国語/ 因為討厭韓國(韓国が嫌で)/ 布克文化、2017

    フランス語/ Parce que je déteste la Corée(韓国が嫌で)/ Arles、2017

    About the translators

    小西直子(こにし・なおこ)

    80 年代中ごろから独学で韓国語を学び始め、語学留学(延世大学韓国語学堂)を経て韓国外国語大学通訳翻訳大学院修士課程を卒業、現在、通訳翻訳業に従事。

    94 年から韓国在住。通訳翻訳大学院を卒業後、韓国文学翻訳院(韓国文化体育観光部傘下機関)の文学翻訳アカデミーで学び、現在は翻訳院の翻訳アトリエ(セミナー)に参加したり翻訳院から翻訳支援を受けるなどして文学翻訳に携わっている。今後は文学の分野にさらに力を注いでいきたいと考えている。特に、韓国の文学界では非主流ではあるが最近躍進著しいエンターテインメント小説または、純文学のくくりの中でもエンターテインメントの要素を取り入れた小説を日本に紹介していけたらと思っている。

    立教大学文学部卒業、韓国外国語大学通訳翻訳大学院韓日科修士課程卒業。

    【翻訳】 2012 年 金学俊『独島研究』(論創社、原題:독도연구、東北アジア歴史財団)

    2017 年11月 キム・ジュンヒョク 『ゾンビたち』(論創社、原題:좀비들、チャンビ)刊行

    【受賞】 2001 年 第24 回 BABEL TRANSLATION AWARD 韓日翻訳部門入賞

     

    日本でのアピールポイント

    ミサイル発射や核実験など武力挑発で国際社会の注目を集める北朝鮮と韓国との統一、というセンシティブな問題を扱っているだけに、日本の人々の興味を誘う話題性を充分に持っていると思われる。金王朝崩壊後の仮想の現実が舞台とはいえ、徹底した資料の分析と専門家による監修、関係者への取材を経て書かれているだけあって、朝鮮半島の現状や、そこに暮らす人々の認識などがよく反映されており、読み応えのある社会派小説となっている一方で、そのストーリー展開と読みやすい文章で、読者をぐいぐいと話の中に引き込む魅力を持つ、非常に面白い小説となっている。ストーリーを追い、ドキドキしながら500ページ、ほとんど一気に読めてしまうアクション小説でありながら、読後には朝鮮半島に対する理解が深まっているという面で、日本の読者を満足させるに足る作品だと思われる。

    Media Response/Awards Received

    - 販売部数:約12,000部(2018.2.8現在)

    - 映画『神と共に』を制作したデクスタースタジオと映画版権契約。現在、シナリオ作業中。

     

    2016年に「今年の作家賞」を受賞し、韓国文学界の新しい旗手として熱い注目を浴びているチャン・ガンミョンの長編小説『我らが願いは戦争』が出版された。著者によって「漂白世代」と命名された若い世代の「自殺」を扱った『漂白』、韓国を脱出し、外国に移住することで自らの将来を切り拓こうとする『韓国が嫌で』、国家情報院による選挙への違法介入をモチーフとした『テックル(レス、リプ)部隊』などの作品を通じ、「この国の今」を描いてきたチャン・ガンミョンが、今度は北朝鮮に目を向けた。『我らが願いは戦争』は、金王朝の崩壊後の北朝鮮を舞台に繰り広げられる3日間の死闘を描いた近未来アクションスリラーだ。「今の時代を扱った作品を書いてゆきたい」という抱負を述べているチャン・ガンミョンは、この作品を通じ、今日の韓国社会と国民の赤裸々な素顔を暴きだし、「ジャーナリスト兼小説家」というアイデンティティを改めて読者に見せつけている。-教保文庫サイト「出版社書評」より

     

    現存する韓国社会の問題を鋭くえぐり出す「ファクトのような、そうでないような、ファクトっぽい物語」。だからこそ、保守主義者も進歩主義者もチャン・ガンミョンを読む。-キム・ジス(経済専門メディアChosunBiz文化部長)

     

    チャン・ガンミョンの新作は、スリラーだ。アクションやノワール映画を連想させる激闘・流血シーンが頻繁に登場する。とはいえ、広範囲にわたる事前調査と取材をもとに社会学的な考察を引き出すという、誠実な執筆の姿勢はこれまでと変わらない。この小説は、統一至上主義に対し、根本的な問題を提起している。_ 聯合ニュース

    本書は、「キム・イルソン-ジョンイル-ジョンウン」と続いてきた3代にわたる世襲政権が崩壊した後、韓国軍を含む国連平和維持軍が派遣された「統一過渡政府」という近未来を背景にしている。麻薬と犯罪の温床、治安の空白、その隙を狙う機会主義者と資本主義。チャン・ガンミョンは、バラ色にラッピングされて幻のように存在し続けている統一への期待感を完膚なきまでに叩き壊した上で、話を始める _ ソウル経済

     

    チャン・ガンミョンは、韓国文学の「錐」である。時代が求める物語を誰よりも早く見出し、自らの果敢な主張をそこに盛り込む。いうなれば彼は、文学よりは時事の前線に匍匐し、テーマをつかみとる作家と言えるのではないだろうか。

    北朝鮮の崩壊後の両江道奥地に身を隠した朝鮮開放軍にとって最高のビジネスは、麻薬の輸出。韓国への輸出ルートを確保するための、元軍人と暴力団の連合、平和維持軍による追いつ追われつのスリラーストーリーが繰り広げられる。 _ 毎日経済

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