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서울 동굴 가이드

Title/Author/Genre

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    Title: ソウル洞窟ガイド

    Author: キム・ミウォル

    Genre: 短編集

     

    LTI Korea staff: 李善行(イ・ソネン)soyi@klti.or.kr / +82-2-6919-7743

Description

  • About the book

    この短編集に収録された9作品の共通のテーマは「孤独」だ。主人公たちは皆「ひとりぼっち」で暮らしながら、癒えない心の傷を抱えている。それは幼年期に家族や家族のような存在の人たちから受けた傷である。
    主人公たちは、家族間のトラブルや性的虐待、親友の死などといったことから深刻な心の傷を受けたまま、辛い日々を送り、それを克服できずに生きている。しかし、主人公たちは決して悲観的ではない。幼年期に負ったトラウマから自分を守るため、自ら「ひとりぼっち」を選び、自分だけの安全な空間を築いて生活しているのだ。その新しい生き方が、寂しいだけに見えないのは、著者キム・ミウォルならではのさらりとした描き方によるものだ。
    家族が支えになるという当たり前の常識を捨てて、キム・ミウォルは「新しい個人像」を作り上げようとしている。孤独な個人と周囲の人々の人生を描くことによって、新しい家族や社会のあり方、人間のつながりとは何かを、読者に問うている。
     

     

    About the author

    キム・ミウォル 1977年、江原道・江陵生まれ。学生時代を春川で過ごす。高麗大学言語学科卒業後、ソウル芸術大学文芸創作科にて小説を専攻。2004年、世界日報新春文芸に「庭園に道を尋ねる」が当選し作家デビューを果たす。その後、次々と短編を発表し、文芸界の新鋭として注目される。デビューから3年後、9つの短編が収録された初の小説集『ソウル洞窟ガイド』を発表し、東仁文学賞の最終候補に最年少作家として残る。2011年に第29回申東曄創作賞を受賞。また、2010年、2012年、2013年と3度にわたり、文学トンネの「若い作家賞」を受賞している。

     

    About the translators

    朴慶姫(パク・キョンヒ) 神奈川県出身。大学時代に韓国に交換留学をした経験から、語学の勉強に目覚める。2009年、再び韓国にやってきて、日本語教師として働く。2011年3月、梨花女子大学通訳翻訳大学院に入学。2年間、翻訳を学んだ。卒業後、韓国文化に関する博物館の資料翻訳などをはじめ、韓国ソウルにて翻訳家として活動中。
    訳書には『겨울장미를 그대에게』(原題:冬のバラをあなたに)(2014)がある。
     

     

    Media Response/Awards Received

    キム・ミウォルをはじめ、1970年代後半から1980年代に生まれた若い作家たちの小説が次々と発売されている。韓国の文学界において若い評論家や読者はキム・ミウォルに対し、同時代を生きる作家が、自分の世代を描いた、新しい物語の登場と大きな期待を抱いている。評論家のパク・ヘギョンはキム・ミウォルの小説を「明るく溌剌とした文章とシリアスなテーマが適切に調和し、興味深い素材を扱っている」と、イ・グァンホは「『90年代の小説の中の個人』とは全く違った『新たな個人』を描いている作家である」とし、キム・ミウォルという作家が見せてくれる新たな世代や人々の姿に期待を示した。90年代の韓国の小説の中には苦悩そのものをテーマとする作品が多かった。しかしキム・ミウォルは、人が内側にかかえる苦悩や現代を生きる私たちの孤独が、過去のものとは違った質のものであるということを、作品を通して描こうとしている。『ソウル洞窟ガイド』は国境や育った環境を越えて共感できる点が多い作品だ。

     

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