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  • Book
  • Japanese(日本語)

당분간 인간

  • Author
  • Country
    Republic of Korea
  • Publisher
  • Published Year
    2012
  • Genre
    Literature - Korean literature - Contemporary fiction

Title/Author/Genre

  •  

    Title: しばらく人間

    Author: ソ・ユミ

    Genre: 文学/短編小説 (短編8編)

     

    LTI Korea staff: 李善行(イ・ソネン)soyi@klti.or.kr / +82-2-6919-7743

Description

  • About the book

    辛うじて生きている私たちは皆「しばらく」人間。

     

    職場で取り残されるのを恐れ、豪雪の中なのに会社に行こうとして必死になっている男、仕事と育児の両立に疲れてロボットの手を借りることにしたら、そのうちロボットにまで居場所を取られてしまう女、生きることに疲れてストレスが溜まり、体が粉々に壊れてしまう人。彼らはいずれもソ・ユミが作り上げた人物であり、日々の生活戦線で身も心もくたくたにされている私たち自身に他ならない。つかの間の平和も許されない競争社会の中、常に淘汰への不安を抱え生きている私たち。そういうわけで生きることに疲れて全身がグニャグニャになってしまったり、固まって粉々になってしまってもおかしくない。私たちは「しばらく」の間だけ、辛うじて「人間」としてやっていけてるだけかも知れないから。ソ・ユミは決して易しくはない世渡りの疲れを奇抜な想像力で解いて見せる。彼女の物語はどこか滑稽で後味も悪い。また一方では穏やかな温かみも持っている。人間性が保証されない社会を人間として生きていくしかない同じ境遇の彼らだからこそ、お互いの小さな好意がどれほど大切なものかを見せてくれるのだから。皆がもがき挫折するけれど、お互いをそっと慰める小説の登場人物の姿から私たち自身を見い出すこと、それがソ・ユミの小説から得られる特別な共感という経験なのだ。

     

    あらすじ

    「スノーマン」:豪雪の中でも会社に行こうと孤軍奮闘する男。記録的な豪雪に街中が埋もれ、家に閉じ込められたも同然の状況だというのに、それでも男は職場で取り残されそうな不安に押しつぶされそうになり出社することに。一人でシャベルを手に何とか一所懸命前へ進もうとするものの会社はまだ遠く、部長からはのんきな声で出社を急かされる。男性は無能な自分を嘆きながら、いつ終わるかわからない雪かきを続けていく。

     

    「あれは人間でもない」:女手一つで子育てをしながら働き完全に疲れ切ってしまった女はこっそり自分そっくりの「ロボットヘルパー」の力を借りることにする。しかし、息抜きできたのも束の間で、完璧な能力を持つロボットヘルパーに押され、いつしか職場でも家庭でも居場所を失ってしまい、ロボットの後ろに自分の姿を隠すしかない境遇に立たされる。

     

    「シャベルの履歴」:都市開発の基礎作業だからと空地に穴を掘る作業を任された一人の男。ところが掘った穴が、次の日にはきれいに埋められているのを発見する。もう一人の男も同じ理由でやみくもに穴を埋める作業を任されていたのだ。二人ともそれぞれ生計を立てるためには無意味な作業を続けるしかない不条理な状況が続いていく。

     

    「しばらく人間」:やっと入れた新しい職場と隣人からのストレスと、心の傷のためにだんだん体がカチコチに固まり、ついには粉々に壊れるという奇妙な症状に悩まされる主人公。彼の前任者はそれとはまったく逆の体がグニャグニャになっていく症状で苦しんでいる。症状を隠して何とかやっていこうとするが、そうすればするほど彼らを取り巻く状況は厳しくなっていくばかりだ。

     

    「他人の人生」:訳もわからず3年間、互いの一挙手一投足をこっそり観察し報告する任務を遂行する二人。まったく正反対だった二人は、互いの様子を観察しているうちに次第に互いの生活や習慣を真似るようになり、だんだん自身の人生は消え失せ、相手に染まっていくことに気付くのだが。

     

    「三つの視線」:豊かな暮らしをしているが平凡な女としての幸せに憧れている「キョン」と、そんな彼女の豊かな暮らしと成功を羨ましがる「チン」。二人は互いの欲望と愛に向き合う。

     

    「黒い扉」:寓意に満ちた小説。登場人物は番号でしか互いを区別できない囚人だ。彼らは毎日繰り返される単純な生活に縛られ、後方にある真っ暗な出口の存在をあえて見て見ぬふりをしながら生きていく。しかし、結局はその出口の向こうにもやはり同じ人たちと同じ生活が待っているだけであることを同作は冷淡に示している。

     

    「あそこでの熟睡」:高層マンションに住むKは高所恐怖症のため、半地下の部屋に住むLは閉所恐怖症のため、毎日熟睡できずに苦しんでいる。家庭の事情も立場も同じではないけれど偶然すれ違ったKとLはいつしか親しくなり、互いの部屋を交互に訪れることでぐっすり熟睡できるようになり、またとない友人になる。

    About the author

    1975年ソウル生まれ。2007年に『ファンタスティック蟻地獄』で文学手帳作家賞を、同年『クールに一歩』でチャンビ長編小説賞を受賞し登壇。

     

    Media Response/Awards Received

    くすくす笑いが止まらない、奇抜な想像力とウィット満載の小説集。だが、物語の最後にはずっしりと重いパンチが読者を待ち構えている。

    - 毎日経済

     

    ソ・ユミは、強固そうに見える世界が一瞬にして崩れ落ちるメルティングポイントを凝視する。同じような境遇の人たちがやり取りする小さな好意がどれほど大切なものなのかを思い知らせてくれる。

    - 国民日報

     

    ソ・ユミは似たり寄ったりの人間群像に個人の固有性を付与するために奇抜な状況設定を提案してくれる。一見荒唐無稽に思える設定だが、それこそがソ・ユミの小説の面白さでもある。

    - 京郷新聞

     

    複雑に錯綜する八編の短編には、不安と空虚が盛り込まれている。どこからきてどこへ行くのかさえわからず、人生のど真ん中に放り投げられたまま日常の恐怖に襲われている人間の姿だ。

    - ソウル新聞

     

     

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